善光寺屋酒店

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楠わいなりー

2024.03.18

酒蔵・ワイナリー紹介

社長の楠さんは2004年に故郷須坂市で新規就農を実現した異色の経歴の持ち主です。2011年に醸造免許を取得し、ワインの自社醸造を開始します。「蔵の街須坂」と言われますが、ワイナリーは市街地から車で約15分、山に向かって坂を上っていく途中の住宅街の中ともいえる場所にあります。(初めて訪れた時、住宅地を2,3周してしまいました。ワイナリーを訪ねる時は「湯っ蔵んど」を目印に行くと迷いません。)街中からさほど離れていないのに、車を降りると空気のすがすがしさになんだか別世界に来たような感覚を覚えるのは私だけでしょうか?

 

―ブドウ―

須坂市を中心に広がる日滝原(ひたきはら)はリンゴや食用ブドウなどおいしい果実の産地です。当然ワイン用ブドウの栽培に必要な自然的な条件は揃っているのですが、こちらのワイナリーではさらに独特の工夫が。ブドウ畑は草生栽培を取り入れています。ブドウの木の下に草を生やし、刈り、また土に戻す。この作業を行っている畑は土壌がとても豊かです。さらにその栄養分をぶどうの実に凝縮させるため枝の伸ばし方も独自の方法を用いています。「高品質なブドウとは、糖度が適当に十分で、熟していて、風味の元となる成分がたくさん詰まっていて酸が適当に十分あって・・・」

話が止まりそうにありません。

 

―今、とこれからー

日本のワインコンクール等での評価は皆様ご存じの通りですが、2023年にはフランス有数のワイン産地ブルゴーニュで開催された日本ワインの試飲会に参加されています。ワインの本場フランスです。かなりのプレッシャーを感じての参加だったと思いますが、なんと会場では社長さんがフランス語を使って自社のワインをアピールしていたとか。常に「高品質でよいブドウをどう作るか」を考えているとおっしゃる通り、ワインはどれも表情がとても豊かで個性的です。世界が「NAGANOワイン」に注目する日も近そうです。

 

 

 

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